フレンチの変化にはイタリアとロシアが密接に関わっていた!
こんにちは。
Rouge Roppongi です。
六本木ではすっかり桜が散りました。 梅雨の訪れももうすぐです。 当店がオープンした時はまだ寒さの厳しい冬でしたが、時が流れるのは早いですね♪
Rouge Roppongiは、フレンチをカジュアルに提供したいという店長の想いでオープンしたお店です。
そんな想いのもと誕生したワンプレートランチが冒頭の画像です♪
フレンチといえば格式高い宮廷料理というイメージをお持ちの方が多いと思います。
実は宮廷料理としてのフレンチの確立にはイタリアとロシアが関わっているとのこと!
実際の所、フレンチはどのような経歴を辿って今に至るのか。その経歴の中で、イタリア、ロシアはどのように関わってきたのか。 当店生まれの地、六本木に歴史があるように、フレンチという料理にも歴史があります。
今回はフレンチの歴史に少々触れます♪
1.カジュアルな料理のフレンチに衝撃!イタリア料理との出会い♪
フレンチは元々はカジュアルな料理とのことです。焼いた肉、野菜を手で掴んで食べており、マナーもなかったそうですね。 現在のフレンチからは全くイメージできません(笑)
宮廷料理の原型は16世紀頃だと言われています。 1533年にフランス王アンリ2世とイタリアのメディチ家のカトリーヌ・ド・メディシスが結婚したことが発端です。 カトリーヌ・ド・メディシスの専属料理人がフランスに現在の料理と食器、そしてマナーを伝えました! 料理だけでなく食文化にまで影響を与えたイタリアの専属料理人、凄い方ですね……!
フレンチがイタリアの元を離れたのは17世紀です。 フレンチは独自の変化を遂げ、宮廷料理「オートキュイジーヌ」となりました!オートキュイジーヌはアントナン・カレームというシェフによって洗練されたとのこと。 数々の偉業を成し遂げ、宮廷料理を磨いてきたアントナン・カレームというシェフが貧困家庭出身というのがまた驚きです!
フレンチは元々は高級料理ではなく、イタリアとの出会いで大きく変わったのですね♪
2.コース料理の誕生は寒さから!極寒の地ロシアでの料理♪
フレンチといえばコース料理のイメージが強いと思いますが、実は、17世紀の時点では大皿に料理を載せるスタイルでした! コース料理の原型ができたのは19世紀です。 ロシアで料理を提供しているフレンチシェフが、料理を冷まさないように順々に料理を出す手法を考案したとのこと。 たとえ異国に居ても、美味しいものを召し上がっていただきたいという心を持ち続けているのが、食の国フランスならではですね!
これをフランスに逆輸入したのが、グッフェとデュボワら(前述のアントナン・カレームの弟子)です。 これまで大皿で一度に料理を提供していましたが、1品1皿で順序立てて出すようにしました。 この方式をコース料理に昇華させたのがエスコフィエというシェフです! エスコフィエはコース料理を考案する一方で、一般家庭に普及しやすいように調理しやすさに重視をおいてメニューを簡略化しました。
おわりに
いかがでしたか?
イタリアは料理、食器、マナーを、ロシア(で勤めていたフレンチシェフ)はコース料理という手法をフレンチに与えたということがわかりました。
フレンチは様々な国、人により育まれてきたのですね♪ 元々カジュアルだったフレンチが宮廷料理となり、宮廷料理が再度カジュアル化されているのが面白いところです。 一方で、17世紀に生まれた宮廷料理としてのフレンチが今もなお受け継がれているのも素晴らしいことですね♪
Rouge Roppongiでは、かつてフランスのシェフが大衆向けにフレンチを改変したように、いかに美味しいフレンチをいかにリーズナブルに皆様にお届けできるかを考えています!
皆様のご来店、心よりお待ちしております♪
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